令和6年3定  決算特別委員会(R6.10.23)
 民主市民連合 しのだ江里子
「困難な問題を抱える女性支援に関する取組について」 

今月17日、国連「女性差別撤廃委員会」では、日本政府によるジェンダー平等への取り組みを8年ぶりに審査し、改善のための勧告を行い、この中では選択的夫婦別姓の導入や個人通報制度を定めた選択議定書の批准についても改めて要請するとの報道があり、日本政府の姿勢が注目される。改めて、このことからも日本においては、女性の人権についての認識がいかに世界の潮流から大きく後れを取っているかがわかる。
本年4月に「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」いわゆる
「困難女性支援法」が施行された。この新法の前身は1956年に売春防止法制定とともに創設された「婦人保護事業」であり、社会の無関心や女性の人権無視の中から66年経って、ようやく制定され、この間、政治を動かしたのは支援現場の切実な声であった。
この女性支援法の意義は、女性に一方的に処分や更生を求め、加害者への刑罰の無い売春防止法から脱し、ようやく女性支援法を必要とする現代社会における女性の困難への支援が求められている。
困難を抱える女性と一言で言っても、その対象はDVや性暴力被害者のみならず、母子や若年女性、高齢者や障がいのある方など幅広く、抱える困難の内容も経済的困窮をはじめ、性的搾取、いじめ、不登校、ひきこもり、予期せぬ妊娠、孤立出産、希死念慮(死にたいと思う)、自傷行為(リストカット)、精神疾患など、自身の健康、仕事や家庭の悩みなど多岐に渡り、複合困難の中にいると言える。
支援が必要なのに、支援のハードルが高い、中には自ら支援を求める資格がない、どうせわかってもらえないなど、自分が悪いと自己責任に陥り内面化してしまう女性も多い。
最近まで行政が取組むことはほぼなく、数少ない民間団体が支援をおこなっていた。会派としても法の施行にあたり、女性の支援に関わる様々な分野の民間団体や関係機関との連携が必要だという認識からこれまでも取り上げ、先の予算特別委員会で改めてこの問題を取り上げたところ、法で定めるところの支援調整会議を立ち上げ、包括的かつ切れ目のない支援体制の構築を目指すと答弁いただいた。

質問 1: そこで質問だが、この支援調整会議について、現在の設置状況などはどうなっているのか伺う。

答弁1:法の施行に伴い、困難な問題を抱える女性への支援を適切かつ円滑に行うため、今年度新たに「札幌市困難な問題を抱える女性支援調整会議」を設置したところです。構成員はDVや性暴力被害者を始め、生活困窮者や若年女性への支援を行っている民間団体を中心に、国・道の関係機関の他、札幌市保健福祉局、子ども未来局の関係課を含めた25団体となっている。
支援調整会議は、支援関係者の連携を深めるとともに、支援の内容や方向性の協議を行うものであり、柔軟かつ機動的に開催できるよう、代表者会議、実務者会議、個別ケース検討会議の3つの段階を設け、9月には第1回代表者会議を開催し、活発な意見交換がなされた。

すでに会議を立ち上げ、代表者会議を開催したとのことだが、法が求める民間団体との「連携・協働」といった視点が何より重要だと認識している。
継続的な支援が必要で、いっとき支援から途切れても戻ってきたら手を離さない、寄り添う支援が必要。今回、多岐にわたる民間支援団体などが構成員に入っていることは理解します。

質問2: 実際にこの会議ではどのようなことを話し合い、また、この会議から具体的にどう困難を抱える女性への支援につなげていこうとお考えなのか伺う。

答弁2:代表者会議では、それぞれの取組を紹介いただいた他、後半は事例検討を行い、それぞれの立場から意見交換を行った。参加者からは「各支援団体が一堂に会し、忌憚のない意見交換や情報共有を行うことができて、有益であった」との声もあり、札幌市としても、このような場を設けることで、各団体をつなぐ役割をしっかりと担うべきと改めて認識した。
今後は、実務者会議を今年度中に数回開催し、個別のテーマを設け、より具体的
専門的な支援について検討を行う予定であり、話し合われた内容は適宜構成員にフィードバックすることで共有し、その後の支援につなげていきたい。

今後は個別のテーマでより具体的・専門的な支援について検討を行うとのことだが、例えば私のところには、悪質ホストクラブ被害者家族からの相談なども寄せられている。悪質ホストクラブでは、SNSを使用して恋愛感情と錯覚させ、女性を支配下に置く手法 (マインドコントロール)がマニュアル化されており、 利用料金の売掛や立て替えによる返済能力を超える借金を背負わせ、その返済のため女性に売春させる事例があり、全国的に問題となっており、国会でも質疑がされている。
ススキノでも10 代の女性、中には制服姿の高校生などもホストやキャストから声掛けをされていると 聞く。このような悪質ホストクラブの問題や、経済的困窮、孤立、不安定な就労状況など、様々な悩みや問題を抱えている女性が存在していると考えられる。

質問3:札幌市としては、こうした困難を抱える女性に対し、今後どのように支援し ていくのか伺う。

答弁3:困難を抱えている女性の課題はますます多様かつ複合化していることが考えられることから、札幌市では今年度中に市内女性に関する実態調査を実施する予定。悪質ホストクラブでの売掛金による被害など、困難を抱えている女性を支援できるよう、専門的かつ幅広い分野で構成している支援調整会議の場を活用して支援につなげていきたいと考えている。
  そのためにもまず、関係機関等にも協力をいただき、先の調査結果の共有、対象者の事例や地域資源の把握、相談先の周知などについて努めてまいります。

要望
実態調査をされ、支援調整会議の場を活用して支援につなげていきたいとの答えをいただいた。コロナ禍以降のすすきのを取り巻く状況は大きく変貌しており、はたして安心・安全な札幌すすきのとは言えない事例も増えている。
今回取り上げた「悪質ホストクラブ商法」については、全国的な傾向でもあるが、東京歌舞伎町から始まり、コロナ禍以降、東京・大阪資本のホストクラブやめんずカフェ(コンカフェ)がすすきのにも急増している。
すすきのの大型看板はいつのまにかホストクラブに席巻され、札幌駅前から大通、すすきの、中島公園までの道路には横浜や野田ナンバーの風俗紹介のLED大型アドトラックが独特の音響とともに走行し、札幌市民はもとより観光客からもひんしゅくを買っている。
因みに東京都ではアドトラックが東京都屋外広告条例の適応になり、一定の規制を受けているが、札幌では何の手立てもされていない。
悪質ホストにはまってしまった側に自己責任を求める向きもあるが、成人年齢の引き下げで18歳から自分で契約ができ、責任も伴うことから、売掛や立替により、多額の借金を抱え込み、風俗で働くようになるなど、背後に暴力団やトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)といわれる犯罪グループの存在も指摘されている。
先日、すすきのを中心に活動する民間2団体が主催する「悪質ホストクラブなどにおける不当な勧誘と被害者救済についての勉強会」が開催された。
この場には市民文化局男女共同参画室はじめ、区政課、子ども未来局子ども企画課、中央区市民部、女性支援団体の方も参加され、中央警察署生活安全課とトクリュウなどの犯罪対応をされている弁護士から、現状や被害予防策、被害を確認した際の対応などを伺うことができた。
中央警察署からは、すすきのには70数店舗のホストクラブがあり、風営法違反で口頭注意を受けたり、暴行あっせんなどで事件化した件数、売掛等の相談のほか、ホストにはまり売掛金を払えない女性をコンパニオンとして働かせ、管理売春させた店舗など検挙事例の紹介があり、こうした場合は 躊躇しないで警察に相談するようにとのことだった。
札幌市では子ども未来局の事業として、若年女性に向けたすすきのでの定期的な夜回りなどの取組も実施していますが、悪質ホストクラブ対策については、さらに札幌市としても、答弁にあった支援調整会議の場を活用し、分野横断的に連携・協働し対策を行っていただきたい。
また、相談先の周知もしていただけるとのこと、警察総合相談#9110をはじめとする相談窓口については、警察事案は北海道管轄ではあるが、すすきのを抱える札幌市として共に、対応していかなければならないと考える。まずは早急に#9110などの相談窓口ステッカーをネットカフェや繁華街のトイレに掲示するなど道警と連携した取り組みも有効だと考える。
是非、今まさに困難を抱える女性への支援のひとつとして、柔軟に支援団体や警察、弁護士会などと充分に連携・協働を計り、一日も早く対応していただくことを求め、次回予算委員会ではこの内容について具体的な支援内容など、お聞かせいただけることを要望して、質問を終わる。

テープカット
3月31日
 札幌市青少年科学館 リニューアルオープンセレモニーに参加しました。
昭和56年の開館以来、最大のリニューアルで楽しみにしていました。

青少年科学館は年間約30万人以上の利用があり、半数が小中学生の利用、
市外からも修学旅行で見学も多くあります。
ここでは太陽や星の動きを大迫力プラネタリウムで学習、展示室で学んだ
内容から、実験室で手を使い学ぶことができる北海道を代表する理科教育施設です。

新札幌駅周辺 では商業、文化、教育施設などの集積が図られ、これまで以上に
賑わいのある場所となり、今回のリニューアルでは連携強化として企業や大学、
団体が持つ科学技術や研究成果の紹介もあり、興味深いものです。

4月1日からグランドオープン‼️
是非お子さん、お孫さんとご一緒にいらしてください‼️
WEB予約が便利です❗️

謹賀新年2024

2024.01.01
初日の出と富士山 テレビから
謹賀新年2024

札幌は天気予想が外れ、穏やかに新年が明けました。
今日は5時から、45年のお付き合い朝起き会元朝式に参加
させていただきました。
コロナ5類になり初めての元朝式、懐かしいお顔がいっぱい!
様変わりはしたものの、学ぶ思いは同じです。
終了後、北海道神宮に初詣で、早い時間だったのでゆっくり
手を合わせました。

この地球上の各所で紛争が起き、多くの市民が巻き添えになっています。

元旦の朝日新聞社説によると、
『ウクライナそしてガザの戦争からくみ取るべき教訓は少なくとも2つ
ひとつは、ひとたび戦争が始まれば誰にも止めがたくなる厳しい現実。
機能不全の国連ではあるが、食糧や医療などの人道支援、戦争犯罪の監視。
直ちに戦争を止められなくても、人々の苦痛や恐怖を和らげる術は熟知している。

元ハマーショルド事務総長の言葉、
「国連は人類を天国に連れていく機関ではなく、地獄に落ちるのを防ぐ機関だ」
まさに地獄の淵に立つウクライナやガザの人々に救いの手が届くよう願う。

もう一つの教訓は、戦争には増悪と不信の蓄積という土壌や予兆があること。
ウクライナへのロシアの違法な侵略は10年前から始まっていた。
パレスチナ人とイスラエル人間には同じ人間として共感する基盤は失われていた。

他にも見過ごされていたり、軽んじられている理不尽はないか。
争いの芽を摘む関心と関与を忘れない年としたい』
共感あるのみ、今年は国内ばかりか、海外にも目を向けよう!!


副議長室10区の旗の前で
<5月19日のFacebookから>
札幌市議会議員選挙後、初めての第1回臨時市議会が昨日、今日と開催されました。
冒頭、議長、副議長の選出が行われ、議長に #飯島弘之議員、
第42代副議長は皆様の温かいご推挙をいただき篠田が務めさせていただくことになりました。
大変な栄誉であり、皆様のご厚情に感謝申し上げます。
飯島議長は年齢はかなり違いますが、同じ慶應義塾大学同窓で心強い限り‼️
本来なら副議長は議長の補佐役ですが、ご迷惑をおかけしないように力を尽くしてまいります。
昨夜は早速、外での公務もあり、中々ハードな一日でした。
今日は改めて副議長室を見廻し、市制施行100年の重みをじわじわと感じています。
一般会計補正予算は178億1,700万円、物価高騰の影響を受けている市民や事業者へ
の支援を速やかに実施いたします。
性的マイノリティに対する差別的な発言に抗議する決議
令和5年第1回定例市議会3月10日(最終日)
<性的マイノリティに対する差別的な発言に抗議する決議>
最終日札幌市一般会計予算等の議案採択の後、
追加として意見書採択がされ、決議案第1号
「性的マイノリティに対する差別的な発言に抗議する決議」も
全会派賛成で採択されました。
質問中
⑶HPV自己採取検査について 
今年度札幌市が子宮頸がん検診の未受診者対策として実施している、
HPV自己採取検査について伺う。

子宮頸がんは、ワクチン接種によりいくつかのHPVの感染そのものを予防する
と言われる一次予防に加えて、罹患した場合には早期に発見し、早期治療に結び
つけることで死亡率の減少が図られることから、定期的ながん検診の受診が対策と
して重要な位置づけにあると考える。
しかし、厚生労働省の国民生活基礎調査によると、札幌市の子宮頸がん検診の受診率
は2019年度で41.9%であり、国が目標としている50%に達していない。
また、2020年度に実施した札幌市の調査では、未受診の理由として、忙しくて受診
する時間がとれないとか、受診そのものに抵抗があるといった回答がある。

2020年予算委員会で私は江別市、小樽市などを例に自宅で簡単に検査ができる
検査キットを使った検診が使われ、検診をした女性からは検診に対する満足度が
非常に高いことから、札幌市でも積極的勧奨を控えた2013年6月以降に接種年齢を
迎えた女性たちを中心に子宮頸がんリスク検査キットを利用した検査体制を
導入すべきと求めた。

質問:今年度より札幌市もHPV自己採取検査を実施しているが、検査の実績を伺う。

答弁:子宮頸がん未受診者対策として、過去3年間受診歴のない25歳の女性を対象に
HPV自己採取検査を実施している。
2022年秋、対象者7,750人に検査の案内をし、うち約2割が申し込み、
結果は1月末速報値実際に検体を提出したのは969人、HPV陽性となった方は170人。
陽性になった方には子宮頚がん検診の速やかな受診を勧奨している。
陰性になった方にも検診の重要性を伝えていく。


3月1日 予算特別委員会
札幌市の子宮頸がん対策について
⑵HPVワクチンに係る医療機関及び教育機関との連携について
HPVワクチンの接種の実績と副反応の状況について了解した。

国においては、HPVワクチンの接種勧奨の再開に当たり、接種後に生じた
症状の診療に係る協力医療機関の体制を強化することとしている。
協力医療機関体制においては、接種を行った医療機関において、最初の相談を
受け、総合的な診療等が必要と判断される場合に、協力医療機関へ紹介すると
いう仕組みになっていることから、接種を行った医療機関から協力医療機関への
つなぎの部分が大変重要なポイントであると考える。

しかし副反応を生じた方が接種を実施した医療機関で協力医療機関への紹介状を
書いてもらえなかったことや診断書を書くことも拒否された等の話を当事者から
複数聞いていることもあり、HPVワクチンの接種を担う医療機関へ協力医療機関
体制について、しっかりとお知らせを進めるべきと考える。

また、HPVワクチンの定期予防接種の対象者が健康被害を生じた場合には、
学校等の教育機関における支援が大変重要であり、副反応に係る相談体制を充実
させるために、保健所と教育委員会で設置した「HPVワクチンに係る連絡会議」
における相互の情報共有等について、わが会派は昨年の決算特別委員会で要望した。
接種を希望する方に納得の上で接種していただくためには、接種後の症状が生じた
場合の相談、診療、支援体制がしっかりと機能していくための取り組みも併せて
行われていくべきと考えます。

再質問:(2)HPVワクチンに係る医療機関及び教育機関との連携について
HPVワクチン接種に伴い副反応が生じた場合の対応に関して医療機関への周知及び
教育機関との連携について、どのように行っているのか伺う。

答弁:HPVワクチン接種後に生じた症状の診察について、協力医療機関は北海道では
北海道大学病院と札幌医大付属病院が指定されてる。
札幌市内の接種実施医療機関へ、令和4年度における積極的接種勧奨の再開に関して
通知した際に、協力医療機関についての情報も併せてお知らせを行った。

教育機関との連携については、ワクチン接種後の体調不良により学校生活に関して
お困りの場合など、保健所と教育委員会が相互に情報を共有し、対応を行ってきた。
2月7日には保健所と教育委員会における「HPVワクチン連絡会議」を対面会議で開催、
再開後の現況についての情報交換や、今後の対応についての確認を行った。
今後もワクチン接種後に生じた症状に係る相談・診察について、関係機関に周知し、
各機関との連携を図ってまいりたい。






保健福祉局質問中
3月1日 予算特別委員会質問
<札幌市の子宮頸がん対策について>
⑴HPVワクチンのキャッチアップ接種について
子宮頸がん予防ワクチンとも呼ばれるHPVワクチンは、子宮頸がんの原因と
なるヒトパピローマウイルスへの感染を予防する効果があると言われ、
小6から高1の学年に相当する女子が接種対象となっている。

HPVワクチンについては、2013年4月にHPVワクチンが定期接種化され
てから、接種部位以外の体の広い範囲で持続する疼痛等が報告されたこと等を
受け、8年の間、積極的な勧奨を差し控えていた。

国は昨年4月より積極的な接種勧奨を再開したが、当時から今も健康被害を
受けた方とそのご家族の中には、再開の判断に自分たちが苦しんだ事柄が
生かされず、なかったことにされていると憤りを感じるなど、未だこの問題で
苦しんでいる方が多く存在し、札幌にもいらっしゃる。

積極的な勧奨を一時的に差し控えていた期間に定期予防接種の対象年齢で
あった方で未接種の方についても、「キャッチアップ接種」として、2024年
度末まで無料で接種可能な救済措置が取られている。

しかし、このHPVワクチンについては、ヒトパピローマウイルスへの感染
リスクが高まる性交渉を行う前に接種を受けることで効果が期待されると
言われており、キャッチアップ接種の対象となる方々が、副反応のリスクを
負ってまで接種を必要とするのか、慎重に考えるべき事柄であると思う。

接種を希望される方が、このHPVワクチンの効果と副反応のリスクの
それぞれについて、しっかりと理解し、充分に検討した上で接種いただく
ことが必要であるということは、HPVワクチン接種後の健康被害が明らかに
なった当初から、繰り返し指摘してきたところであり、積極的接種勧奨が
再開された今において、より重要なことであると考える。

質問:札幌市内におけるHPVワクチンの定期接種と
   キャッチアップ接種の対象者数、それぞれの接種実績について、
   また、副反応の報告状況について伺う。

答弁:定期接種の対象小6年生から高校1年生まで4万人に加え、
   キャッチアップ接種は8万人が接種対象。延べ件数では定期接種約3,100件、
   キャッチアップ接種約5,200件
   副反応疑い報告は国から還元を受けた1件。



謹賀新年2023

2023.01.01
初日の出 テレビ朝日から
謹賀新年2023
札幌は穏やかに新年を迎えました。
夜のうちにサラッと降雪があり、真っ白に雪化粧しました。

2023年がどんな一年になるのか想像するのは難しいのですが、
誰もが安全に安心して暮らしていける、この場にいて良かったと
思うことができる地域であって欲しいです。

そのために微力であっても、無力ではないひとり一人の想いを
かたちに変えて前に進んでいきましょう。

今年も様々お声かけいただければ、幸いです。
皆さまのご多幸とご健勝をお祈り申し上げます。

元旦             篠田江里子
質問中
(1) ひきこもりに関する相談と支援の現状について
・「8050問題」とは、80代の親が収入のない50代の子どもの生活を支え、
 行き詰まっている世帯のことを指す。その背景には、長期高年齢化している
 ひきこもり状態にある人たちとその家族の孤立がある。
・行政の支援が届かないまま、親が先に亡くなり、そのまま子どもも亡くなって
 しまう事件や、親が先に亡くなり、どうすることもできない子が親の死体を
 放置して逮捕されてしまう事件などが札幌を始め全国で相次いでいる。
・これまで代表質問や特別委員会でひきこもりについて3回質問をさせていただき、
 高齢化がすすんでいる実態把握を求め、ひきこもりサポーター養成研修や常設の
 居場所など支援の充実を求めてきました。
・札幌市が2018年に行ったひきこもりに関する実態調査により、中高年層の
 ひきこもり当事者が若年層と同様の規模で存在する実態が明らかとなりました。
・これを受け、わが会派では、ひきこもり当事者とその家族など、幅広い世代への
 円滑な支援が可能となるよう、事業実施体制の在り方を検討する必要性を訴えて、
 2020年度(令和2年度)に子ども未来局から保健福祉局に業務移管される
 こととなり、一歩前進と評価しています。
・その後、新型コロナウイルス感染症の流行による大きな社会情勢の変化があり、
 社会全体としても外出機会が減少するなど、市民の活動にも大きな制約が
 生じました。
・そのため、以前からひきこもりの状態であった方にとっては、外出する
 きっかけが見いだせなくなり、また、新たにひきこもりがちになった方も
 いると考えられます。
・最近は社会活動が戻りつつありますが、ひきこもりの状態にある方が再び周囲と
 つながることは、簡単なことではありませんし、ひきこもる期間が長くなると、
 外に出るまでにさらに時間がかかると聞いています。
・このような事態とならないよう、早期に相談できる環境が必要であると考えます。

質問1:札幌市のひきこもりに関する相談及び支援の現状について伺います。
(答弁)

(2)今後の取組について
・相談総件数は増加傾向ですが、実態調査において、ひきこもり状態にある方は、
 10代から60代まで札幌市には約2万人と推計されていますので、
 まだ相談に至っていない方も数多くいるものと思われます。
・また、集団型支援拠点「よりどころ」については、ひきこもりの状態にある方の
 社会参加に向けた取組を行っているとのことでしたが、ピアサポーターからの
 経験談に耳を傾け、参加者同士の情報交換ができる貴重な場であると考えます。
・コロナ禍がスタートした2019年4月からは全国に先がけ、
 オンラインよりどころを導入し、当事者会、親の会を各1回ずつ開催し、
 会場に来れない方などが参加されているとのことでした。
・またどの会場でも中心的に活動しているピアサポーターの有効性については、
 全国各地で指摘されてきましたし、国もピアサポーターの活用は重視しています。
・しかし、いまだに専門職の補助員的な待遇で有償ボランティアに留まっており、
 彼等を専門職と対等に位置づけて、ピアサポーターからピアスタッフとして
 就労することが、必要だと思う。
・現在の「よりどころ」はかでる2.7の貸室を中心に開催されているが、
 固定化された居場所があれば、いつでもだれでもが出入りでき、
 いままでのようにピアスタッフと雑談したり、ゲームをしたり、
 手仕事をしたりできるのでは考える。
・2018年度に札幌市が当事者へ実施したアンケートでは関係機関への
 相談意向を聞いています。当事者にひきこもり状態を変えるために
 役立っていることを聴いていますが、ひきこもりに関する相談窓口であり、
 同じ悩みを持つ当事者が集まる居場所、そして就労に向けたトレーニングが
 上位となっている。
・ひきこもり地域支援センターは設置から7年、「よりどころ」は4年が経過し、
 安定的に運営されるようになりましたが、コロナ禍から社会活動が戻ろうと
 している今こそ効果的な支援に向けた対策が必要であると思います。

質問2:ひきこもり支援の今後の取組について伺います。
(答弁)

(要望)
・ピアサポーターによる相談者に寄り添った支援を継続するため、
 ピアサポーターが円滑に支援を行える環境とピアサポーターの待遇に
 関することなど、改めて検討していただきたいと考えます。
・ひきこもりの方には新たな課題も起きています。
 よりどころに参加される方たちは一様に無職や低所得で交通費を抑えるために
 自転車で居場所に来ています。札幌都心部の駐輪場が有料化され、
 駐輪するところが限られており、大変苦労しています。
・是非、精神保健センターには各支援団体との関係強化をしていただき、
 様々な当事者の声を聴きとっていただき、何か解決方法はないのか、
 共により良い方法を考えていただきたい。



予算委員会3.3
「高齢者施設等に入所されている方の投票機会の確保について」
(選挙管理委員会3.3)
(1) 不在者投票指定施設に対する取組について
昨年10月31日に執行された第49回衆議院議員総選挙で、高齢者施設に入所する方
から、入所している施設の違いにより、投票のための外出ができず、投票する
手段が無くて大変落胆されたというご相談が複数あった。
「入院・入所中の病院や老人ホームでの投票方法」があり、都道府県選管が
指定した施設の長が不在者投票管理者となり、不在者投票を行うことができる。
この不在者投票施設は北海道選挙管理委員会から指定を受け、病院や老人ホームで
あれば収容定員が30人以上の一定の目安が設けられており、昨年の第49回衆議院
選挙の時には、札幌市内で、531施設の病院、介護老人保健施設、老人ホームなど
が指定を受けている。
質問:札幌市選管として、このコロナ禍、指定施設が不在者投票を安心
して管理・執行できるよう、どのような取組を行っているのか伺う。

答弁:選挙執行前に毎回すべての指定施設を対象に不在者投票が円滑かつ適正に
行われるよう、説明会を実施、昨年4月、10月選挙では新型コロナウイルス
感染症対策の具体的取組を示した。今後も施設の不安解消に努める。

いっぽう不在者投票可能な指定を受けていない高齢者施設等に入所する方たちは、
投票への付き添いを多忙を理由に断られ、友人が介助を申し出たが、
施設全体のルールを理由に断られ、あきらめるしかなく、もう今後、投票には
行けないのかと悲しかったと語られた。
保健福祉局高齢福祉部によると市内介護保険施設等は1,107施設あり、不在者投票
指定施設531の中で高齢者に関わるところが約300施設であることから、約7割、
700以上が指定を受けていない施設と考えられる。
質問:コロナ禍にあって感染防止等を理由に、入所施設から外出を
控えるよう言われる入所者もいる中、指定施設ではない高齢者施設等に入所されて
いる方の投票の機会を確保するために札幌市選管の取組は?

答弁:入所している施設で不在者投票ができるよう、保健福祉局から情報提供を
受け、要件を満たす施設には定期的に働きかけを実施、今後も継続する。
要件を満たさない施設に対しては、選挙人が安全に安心して投票できることを
知っていただけるよう様々な媒体を活用し周知していく。

要望:第49回総選挙に向けて、新型コロナウイルスに感染し、宿泊療養所などから
投票所へ行けない人に対して「特例郵便等投票制度」が急遽創設されたのは1歩前進
であった。新制度の中では、濃厚接触者であっても、「投票のために外出することは
不要不急の外出には当たらない」という解釈は、選挙権を保障するためには大切な
観点であり、指定施設以外の高齢者施設にも改めて確認していただき、協力して
いただきたい。
今年7月には参議院議員通常選挙が執行され、来年には知事選挙をはじめ市長選挙、
統一自治体選挙も予定されている。選挙管理委員会には、指定施設以外の高齢者施設
に対して、投票所は万全の感染防止対策を取り、安心して投票できることを
しっかりと周知していただき、合わせて入居者から投票の申し出があった場合には
配慮いただき、貴重な有権者の投票機会の確保が図られるよう施設にお伝えいただく
ことを強く要望する。

誕生日を迎えて
何と昨年4月以来公式HPの更新を怠っていました。

お誕生日にはたくさんの皆様からお祝いをいただき
ありがとうございました。

自分がすでに古希を過ぎたとは信じられないのですが、
歳を重ねるということ、時は刻々と過ぎていくことを
実感します。

議員になって15年、応援してくださる方に感謝しつつ、
声を出せない人、小さな声、世の中の不条理を訴え、
一歩前に進めるよう活動してまいりました。

忸怩たる想いをすることもありますが、
必要とされている間はしっかり代弁者として
猪突猛進ならぬ寅突猛進で行動してまいります。
今年もよろしくお願いいたします‼️
交通規制のお知らせ
札幌チャレンジハーフマラソンについて

大会の開催について
 「北海道・札幌マラソンフェスティバル 2021」は、今年8月に札幌市で開催される東京2020オリンピック大会のマラソン競技テストイベントを兼ねた重要な大会となります。

大会実行委員会は、東京2020オリンピック大会マラソン・競歩競技の開催に向けて、新型コロナウイルス感染症対策をはじめとする安心・安全な運営の知見を深めるとともに、オリンピックの成功を願うランナーの皆さまの期待に応え、本大会を開催いたします。

 大会運営にあたっては、参加ランナーや関係者の検温をはじめとした健康管理や手指消毒などの基本対策はもちろん、3密(密閉・密集・密接)を回避するためのランナー間の一定の間隔を確保するなど、新型コロナウイルス感染症対策を徹底いたします。

 また、本大会のハーフマラソンには海外のオリンピック代表選手が出場する可能性があります。国が定める海外からの入国方針に則り、来日した選手等の健康管理、行動管理、移動手段の確保など必要な防疫措置を講じ、万全の受け入れ体制を整え対応してまいります。

 大会実行委員会は、感染症の状況や社会経済活動の動向を注視しながら、道民・市民、大会参加者、関係者の皆さまの安全・安心を最優先に開催準備を進めてまいります。本大会の開催にご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。

<沿道観戦について>
大会当日の沿道観戦について、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、沿道での観戦は控えていただきますようお願いいたします。
「北海道・札幌マラソンフェスティバル 2021」はテレビ・ラジオの中継、配信サイトを通じて応援をお願いします。
皆さまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
テレビ放 送 局:日本テレビ系列19局
「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」事務局より
今朝の朝日新聞から
「ヤングケアラー」何と全国調査で20人に1人が家族の介護や世話を日常的に担う。
悩みを抱える子どもたちを早期に把握し、手を差し伸べるためには、学校や行政の
福祉部門との連携を強化すべき。
当事者間の情報交換の場、ピアサポートは大切❗️そうした活動への支援も求められる。
少子化の中で、ますます子どもたちへの負担は増していく。
朝日新聞社説より。
つれづれ 再スタートします。
久しくHPをアップしていない状況が続き、
プロバイダーの更新も気が付かないうちに切れていました。
何とHPが無くなってしまい、再度更新してもらいましたが、
2019年1月から直近のつれづれは再生不可能でした。

Facebookは日々更新していたものの、Facebookから
HPブログへの連動ができずでしたが、
しっかり更新していかなければと反省しています。

初詣

2019.01.03
北海道神宮にて
謹賀新年 2019年が明けました。札幌は静かなお正月です。
元旦は元朝式に参加させていただき、お仲間と北海道神宮にお参りし、今年が穏やかな年でありますよう祈りました。
御神籤は大吉,良かったです。
エスカレーターは立ち止まり
17日から首都圏のJRを中心に「エスカレーターは歩かない」キャンペーンが始まった。
エスカレーター発祥地ロンドンでの実証実験と同じく東京でも同じ人数を運ぶには、二列立ち止まりの方が早く運べるのが明らかになっている。
札幌では議会で求め、市営地下鉄東豊線はほとんどの駅で完了していますが、立ち止まりシールを今年度中に南北線・東西線すべての地下鉄駅のエスカレーターに貼付する予定となっている。
右が空いているところに立ち止まるにはかなりの決意がいるが、少しずつ広がっているのを感じる。
しかし、人にとってもエスカレーターにとっても、アンバランスな使用は負担になるだけ、「エスカレーターは立ち止まりましよう‼️」
12月11日 経済観光委員会
今日は経済観光委員会、補正予算審議と路面電車事業の上下分離についてでした。
補正予算では「若年層ワークトライアル事業」について質問。北海道でも94%を超える大卒就職率ですが、札幌では非正規就業者も多く、正社員就職を目指す方のニーズが高く、必要としている事業だが、課題も多く、求職者の職業観を広げる必要もある。また、新卒時に就職できなかった若年層への市独自事業「フレッシュスタート塾事業」があり、スタート時期を同じくするのであれば、それぞれが効果的に実施されること、対象者も40歳前後まで広げることも検討することを求めた。
路面電車の上下分離では、分離後の運賃改正について聞き、札幌市の関与を求め、非常勤運転手の移籍への協議を聞いた。
札幌市電は、年間6mもの降雪がある街で、一般の自動車と同じ道路を走行するという世界にも類を見ない厳しい走行環境にある。安全確保の維持、その先の上下分離への円滑な移行のために、非常勤運転手の移籍について、確実なものとなるよう求めた。
道路補修について
道路の穴について、お問い合わせがありました。
昨年、代表質問で道路補修について聞いています。
道路の穴は寒冷地独特なものですが、しっかりした再整備を求めます。
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道路においては、舗装の表面を大規模に補修する、いわゆるオーバーレイ工事を計画的に実施しています。幹線道路においては、冬季オリンピック以降の急速なまちの発展に伴って自動車交通量が増加するとともに、冬期間の除雪作業により、厳冬期においても路面が露出し、近年は雪解け時期の2月においても、昼夜の寒暖差による凍結、融解の繰り返しで舗装に負担がかかっています。道路舗装については、劣化や損傷等が局所的な場合は部分的な補修により対応し、損傷が広範囲に及ぶ場合はオーバーレイ工事を行っています。しかし、毎年、降雪前に同一箇所を補修していることなどを考慮すると、舗装表面の補修だけでは限界になっている道路もあり、再整備による抜本的な取り組みが必要と考えます。

既存の道路全体については、適切な維持管理を行っていくことが基本であると考えますが、特に交通量が多く、大型自動車が多く通行する幹線道路等においては、部分的な補修やオーバーレイで対応するだけではなく、現在の交通状況に合わせて、路盤も含めた舗装全体をやり直すなどの対策が必要です。財政状況が厳しい中にあって、予算の効率的かつ有益な執行が求められますが、抜本的な再整備に取り組むことにより、道路設備の長寿命化や将来的なコストの縮減につながると考えます。

 そこで、質問ですが、道路ネットワークの中核をなす既存幹線道路の再整備を進めていくことについて、市長はどのように考えているのか、伺います。

吉岡副市長答弁
幹線道路は、市民生活や経済活動を支える重要な施設でありますことから、適切な路面状況の確保が重要であると認識するところです。既存幹線道路の一部では、損傷の多い路線もありますことから、舗装の強度など健全度調査を行い、現在、交通量に応じた抜本的な再整備が必要な区間を抽出しているところでございます。
 今後につきましては、この結果を踏まえ、来年度から計画的な再整備に取り組んでまいります。
エントランス
日頃、市内児童養護施設のさとらんどでのジンギスカン交流会、秋の国際短編映画祭鑑賞、今年はさぽーとホット基金をいただいて小さいお子さんを中心にしたぶどう狩りと北方自然教育園見学で会っている子どもたちの家 児童養護施設 興正学園 改築落成記念式典があり、一年振りに伺いました。
ユニット型のすばらしい機能的な施設になり、子どもたちのプライバシーを守り、自立をより支えることができます。
入り口エントランスには太陽の子ども図書館があり、地域との交流スペースでもあります。
式典で祝辞をされた佐久間図書館代表のお話には感動しました。
前地であった中の島から新琴似に移転後も40年に渡り、子どもたちに読み聞かせをされています。代表の思いで新しい図書館では、子どもたちの未来に必要な仕事、災害に関わる本を揃え、何より新聞を読む環境があり、社会や地域との繋がりを大切にされています。
秦貞子理事長、施設長を始め職員の皆さんの子どもたちへのあつい想いがひしひしと伝わり、子どもたちのキラキラとした目が印象的でした。
2才から18才までの46名が家族として職員と共に生活しています。

篠田江里子

篠田江里子

プロフィール

1950年東京都生まれ、横浜市、名古屋市育ち、慶応義塾大学卒業、結婚により札幌市へ。

専業主婦を経てローラアシュレイジャパンで社会人復帰、札幌・東京の店長やマネージャを務め、2006年退社。

東京赴任中、円より子主宰“女性のための政治スクール”に参加。民主党さっぽろ公募を経て2007年札幌市議会議員に初当選以来5期目の活動。

各常任委員会委員長、予算・決算特別委員会委員長、
冬季五輪招致・スポーツ振興調査特別委員会委員長、
札幌市都市計画審議会委員、
議会運営委員会副委員長、

新型コロナウイルス感染症対策調査特別委員会副委員長歴任。
今期、第42代札幌市議会副議長。
(家族:既婚の娘二人、母)

活動履歴

  • 札幌市DV(配偶者間暴力)被害者支援ボランティア
  • 札幌市食生活改善推進委員
  • 高齢社会を良くする女性の会、I女性会議、ゆいネット、BPW会員、SI札幌会員
  • 保護司・札幌認知症の人と家族の会
  • 環状通東商工会委員、すすきの観光協会理事
  • 元立憲民主女性議員ネットワーク会長